
Die Geschichte von Akzidenz Grotesk
Art Direction + Design + text: Yu-ki Sakurai (Metamosphere Inc.)
Private work..
120ページ / 上製本



Description:
朗文堂新宿私塾の卒業論文です。タイトルの「Die Geschichte von Akzidenz Grotesk」とはドイツ語で「アクツィデンツ グロテスクの話』と言う意味です。
昔から気になっていた、アクツィデンツ グロテスクをテーマに、テキスト、図版、実験で120ページの書籍にまとめました。上製本は出力以外のすべての行程(糸にロウ付けから)を手作りで行いました。
目次は以下の通りです。
005 はじめに
009 1章: 産業革命がもたらした力
019 2章: ルーツを求めて
037 3章: 構成主義が生んだ形
053 4章: 商業と工芸のはざまで
065 5章: 進化、そして国際様式へ
083 6章: 派生書体の比較検証
101 7章: オプティカル・スケーリングとの検証
115 あとがき
120 参考引用文献
「はじめに」の中の一文をここに記します。
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はじめに
本書は、アクツィデンツ・グロテスク(Akzidenz Grotesk)を取り巻く歴史と実験をまとめたものです。
歴史的背景は5つの章によって構成されています。第1章の『産業革命がもたらした力』では、アクツィデンツ・グロテスクが誕生する100年前にさかのぼり、イギリスから起こった産業革命がもたらした新しい印刷技術と、それによって可能になった書体、新しい文化に対応しようとした書体などアクツィデンツ・グロテスクが生まれる前までをまとめました。第2章の『ルーツを求めて』では、独自の視点と調査から今まで謎とされてきたアクツィデンツ・グロテスクの生みの親に迫りました。第3章の『構成主義が生んだ形』では、バウハウスを中心とした新しいデザイン概念と、そこから生まれた新しいサンセリフ体の事を、第4章の『商業と工芸のはざまで』では、もう一度人の手の強さを信じ、商業と手工芸の融合を考えその中から生まれたサンセリフ体の話です。第5章の『進化、そして国際様式へ』では、様々なサンセリフ体が誕生した中で、再度その素晴らしさを認識されたアクツィデンツ・グロテスクによって影響を受けた新しいサンセリフ体の話を書きました。振り返るとサンセリフ体の潮流の中心には、いつもアクツィデンツ・グロテスクがいたと感じています。
『アクツィデンツ・グロテスク研究』では、アクツィデンツ・グロテスクから派生した書体を一文字ずつ比較検証したものと、かつてのオプティカル・スケーリングと現在のリニア・スケーリングの関係性を検証しました。
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私のような若輩者がこれだけの情報を知る事ができたのは、今日までのたくさんの素晴らしい書籍と、インターネットという情報網があったからという事を忘れてはいけません。今後も今までの様々な歴史を見ながら前に進もうと思います。
私塾での半年間は、私にとってかけがえのないものであり、学ぶ事の大切さを再確認できる時間でした。刺激をくれた同期生、そして何より素晴らしい講師の皆様に心よりお礼を申し上げます。